集患はネットだけで完結しない。これからは「現地の受け皿」まで設計の時代。
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集患はネットだけで完結しない。これからは「現地の受け皿」まで設計の時代。

コラム
山本 凌

山本 凌

これまで美容クリニックの集患支援では、主にネット上の導線を見てきた。

Instagram、TikTok、Google検索、Meta広告、LP、予約フォーム、LINE導線。

要するに、まだ来院していないユーザーにどう認知してもらい、どう興味を持ってもらい、どう予約まで進んでもらうか。

ここはもちろん重要だ。

ただ、最近いろいろなクリニックの現場を見ていて思うのは、集患はネット上だけで完結するものではないということ。

予約が入る前後、来院した後、カウンセリング中、会計時、帰宅後。

このあたりにも売上を大きく左右するポイントがかなりある。

つまり、これからは「ネット集客」だけではなく、「現地とのコンビネーション集客」まで含めて考える必要があると思っている。

ネットで集めるだけではなく、現場で取りこぼさない。
現場の体験を次の集客につなげる。

このあたりを仕組み化できると、美容クリニックの集患はかなり変わるはずだ。

1. 営業時間外の電話をAIで受けられるようにする

まず考えているのが、電話番のAI化。

美容クリニックでは、電話受付が営業時間内に限られているケースが多い。

ただ、患者側は営業時間内だけに予約を検討しているわけではない。

夜に施術を調べる人もいる。
仕事終わりに電話したい人もいる。
土日や移動中に気になって、すぐ問い合わせたい人もいる。

この時に電話がつながらないと、かなりもったいない。

特に美容医療は、ユーザーの温度感が高い瞬間に拾えるかどうかが大事だと思っている。

「今ちょっと気になる」
「カウンセリングだけでも聞いてみたい」
「料金や空き状況を確認したい」

このタイミングで電話を受けられないのは、シンプルに機会損失になる。

今なら、Twilio のような電話基盤とAIを組み合わせれば、営業時間外の一次受付はかなり現実的に作れるはず。

たとえば、

・希望施術のヒアリング
・名前、電話番号、希望日時の取得
・よくある質問への回答
・折り返し希望の受付
・予約候補日の確認
・LINEや予約フォームへの誘導

このあたりは、完全に人間でなくても対応できる部分が多い。

もちろん、医療的な判断や細かい適応判断をAIに任せるべきではない。

ただ、一次受付や予約前の簡単な案内であれば、十分に仕組み化できる余地がある。

これは人件費削減にもなるし、何より「今まで受けられていなかった問い合わせ」を受けられるようになる。

単なるコストカットではなく、予約獲得のための新しい受け皿になると思っている。

個人的には、この領域はミニSaaSとしてもかなり可能性がある。

2. カウンセラーの成約率を仕組みで上げる

次に考えているのが、カウンセラーの育成プログラム。

美容クリニックにおいて、カウンセラーは契約に最も近い場所にいる。

広告やSNSでどれだけ集客しても、最後のカウンセリングで成約しなければ売上にはならない。

逆に言えば、カウンセラーの成約率が少し上がるだけで、売上へのインパクトはかなり大きい。

たとえば、同じ広告費で同じ予約数を獲得していたとしても、カウンセリングの成約率が上がれば、売上はそのまま伸びる。

ここは本来、かなり投資対効果が高い改善ポイントだと思う。

ただ、現場でよくあるのが、成約率の高いカウンセラーに理由を聞いても、なかなか言語化されていないこと。

「感覚でやっています」
「相手を見て話しています」
「自然に提案しています」

こういう回答になることが多い。

もちろん、本人の経験や感覚は大事だ。

ただ、実際にはセールスに近い領域なので、必ず何かしらの法則はあるはずだと思っている。

たとえば、

・最初にどこまで悩みを深掘りするのか
・料金説明をどのタイミングで出すのか
・不安に対してどう返すのか
・ダウンタイムの説明をどうするのか
・長期的な視点でどう提案するのか
・迷っている人にどう背中を押すのか
・押し売り感を出さずにどう提案するのか

このあたりは、かなりパターン化できるはず。

美容医療の場合、ただ売ればいいわけではない。

施術のメリットだけでなく、リスク、ダウンタイム、向き不向き、長期的な変化まで含めて説明する必要がある。

だからこそ、カウンセラーの育成は単なる営業研修ではなく、施術理解と提案力の両方を育てる必要がある。

今後やりたいのは、実際のカウンセリングを録音し、成約率の高い人と低い人の違いを分析すること。

もちろん、録音や活用には適切な同意設計が必要になる。

ただ、そこをクリアできれば、かなり価値のあるデータになると思う。

成約したカウンセリングでは何を話しているのか。
失注したカウンセリングではどこで温度感が下がっているのか。
患者が不安を出した時に、どんな返しをしているのか。

このパターンが見えてくれば、空き時間にロープレできる。

新人カウンセラーも、ただ現場で経験を積むだけではなく、勝ちパターンを学びながら成長できる。

属人的な「上手い人の感覚」を、チーム全体の資産に変えるイメージ。

これはクリニックの売上改善に直結するはずだ。

3. Google口コミを自然に増やす仕組みを作る

もう一つ考えているのが、Googleの口コミを自然に増やす仕組み。

美容クリニックにおいて、Google口コミはかなり重要だ。

初めてクリニックを知った人は、InstagramやLPだけで判断するわけではない。

かなり高い確率でGoogleマップや口コミを見る。

そこで評価が少なかったり、悪い口コミが目立っていたりすると、予約前に離脱される。

逆に、良い口コミが一定数あると、それだけで安心材料になる。

広告やSNSで興味を持った人の背中を押す役割がある。

つまり口コミは、単なる評判管理ではなく、予約率を上げるための集患資産になる。

ただ、口コミを増やす取り組みは、多くのクリニックでかなり属人的になっている。

スタッフが声をかける。
LINEでお願いする。
紙でQRを渡す。
思い出した時だけ依頼する。

これだと、どうしても安定しない。

本来は、来院後の自然な流れの中で、口コミ投稿まで進んでもらえる仕組みにした方がいい。

たとえば、来院時に電話番号を取得しているのであれば、後からSMSでレビューリンクを送ることもできる。

また、会計のタイミングで自然にレビュー案内を出すこともできる。

ユーザー体験を邪魔せず、スタッフの負担も増やさず、口コミ投稿の導線を作る。

ここはかなり改善余地が大きい。

ただ、この領域は今かなり良い仕組みを考えているので、詳細はまだ公開しない。

成果が出たら、普通に売り物にしたい。

ネットで集めて、現場で伸ばす

これまでの集患は、どうしてもネット上の施策に寄りがちだった。

広告を改善する。
SNS投稿を増やす。
LPを作る。
予約フォームを改善する。

もちろん、ここは今後も重要。

ただ、実際の売上を伸ばすには、それだけでは足りない。

電話がつながらない。
カウンセリングで成約しきれない。
口コミが増えない。
現場の対応が属人化している。

こういう部分が残っていると、せっかくネットで集めた見込み客を取りこぼしてしまう。

逆に言えば、ここを改善できるクリニックはかなり強い。

ネットで認知を取り、予約を獲得する。
電話やLINEで取りこぼしを減らす。
カウンセリングで成約率を上げる。
来院後の口コミで次の集客につなげる。

この一連の流れを設計できると、集患はかなり立体的になる。

個人的には、これからの美容クリニック集患は「広告運用」や「SNS運用」だけではなく、現場オペレーションまで含めた改善が重要になると思っている。

ネット上で集める力と、現地で売上に変える力。

この両方を組み合わせたクリニックが、今後さらに伸びていくはずだ。

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